貴方に魅せられて2

「とんでもねぇクソ女だな…」


自分でもびっくりするくらい
図太い男の声が出していた。



アタシはハッとして翔ちゃんを見たけど
翔ちゃんは
まいまいのことで
頭がいっぱいみたいだった。



「きっと、まいまいは朝まで
翔ちゃんの帰りを待ってたはずよ。」


「帰るって約束したんだ。
麻衣のやつ、両親の時みたいに
俺に何かあったんじゃないかって
思ってたはずなんだ…
俺が
しっかりしてなかったばっかりに…」




弱々しく自分を責める
翔ちゃんを見ていたら
アタシはイライラしてきた。