朝になるまで、私は一睡もせず
ベッドで布団に包まって
時計の針をずっと眺めていた。

「嘘つき…
早く帰るって言ったくせに…」

翔平さんが朝まで帰って来なかったのは
初めてだった。

どんなに仕事が忙しくても
必ず帰って来てくれた。

今…どこにいるの?
私は
両親が帰って来なかった日を思い出す…


まさか…何かあったんじゃ…