貴方に魅せられて2

「護ちゃんは、それから今まで
結婚をしようとは思わなかったの?」

「俺は仕事に夢中だったからな。
会社を立ち上げることになってからは
特に。

成功した後
何度か付き合ったりもしたけど
みんな俺の金目当てだった。

森山の気持ちが少しわかったよ。
まぁ、あいつに比べれば
俺なんて金持ちなんて呼べないけど

金目当てな女が多すぎて
何だか嫌気がさしてね。

独りでいることを選んだよ。
これからは、俺の遺産目当ての女が
増えてきそうだな。」

護ちゃんはふざけて笑った。