「あのさぁ… そろそろ笑ってくれないかな?」 レストランでお兄様は つまらなそうに言う。 「私、お兄様と食事に行きたいなんて 言ってません。」 私はずっとふてくされている。 「言ってくれるねぇ… こんないい男に誘われて 嬉しくないんだ?」 ……どんだけナルシストなの!! そりゃ、ものすごくかっこいいけど それを自分で言っちゃう!? 「翔平さん以外の男の人には 興味ありませんから。」 ふいっと横を向いて 目を合わせないようにする。 「へぇ… やっぱり変わった子だね…」