シマコが鼻歌を歌いながら 私たちを引き連れて歩く。 シマコが路地を曲がると 普段立ち入ることが 絶対ないディープなお店が たくさんひしめき合う オネェの世界が広がっていた。 夕方の街は 開店準備で慌ただしく これから出勤するオネェ 看板を出すオネェ 呼び込みに出発するオネェ… とにかく嗅いだことのないような 匂いのするディープな場所だった。