貴方に魅せられて2

「優子…なんで教えてくれなかったの?
杉と別れたって、シマコに聞いたの。」

私はうつむきながら言った。


優子はしばらく黙っていた。

雨の音だけが2人の間に聞こえる。







「麻衣…忙しそうだったから…」


私は顔をあげて優子を見た。


「毎日花嫁修業で忙しそうで。
でも、すごい
充実してそうだったから。」


「なに…それ…」