貴方に魅せられて2

「それいいな。
世界に1つだけの指輪。
麻衣、それにしろ。

おい、金は多く払っても構わないから
年内に作らせろよ。」


そう言って
店員に無理を言って
年が明けるギリギリの今日
この指輪は私の手元に来た。


「ったく大晦日までかかりやがって。」


翔平さんはブツブツ言いながら
運転している。


「いいでしょ?年内にはできたんだし。
もともと年内は無理って
言われてたんだから…」