下は黒の細身のスーツ。
上はYシャツを羽織っただけ。
胸元全開のセクシーな翔平さんが
リビングに入ってきた。


私を見つけると
わたしの背後にまわり
抱きしめながら耳元で囁いた。


「麻衣、俺を起こすの諦めただろ。」

「だって、ちっとも起きないんだもん!
私だって遅刻しちゃう。」

私はむすっとする。

「じゃあ…遅刻する…?」

そう言って私の首元に顔をうずめた。
翔平さんの吐息がかかる。

「もぉ!味噌汁かけてあげようか?」

私がお玉を手に取る。