見えないもの

授業中の人気者の少年は、
一人の少女を見ていた
そして、授業が終わったら、
人気者たちが集まり騒ぐ
そんな日々だった。
苦痛だった自分は、
何がある。
何もない。
こうやって自分を偽り
人気者になろうとする
そんな自分が嫌だっただから
高校からは、自分の道を歩みたかった。
目を閉じ心の中で叫ぶ

リン、、と

美少女は、名乗った
「私は、彩といいます」

知ってる、いや知らない

彩の全部を知ってる、いや知らない

そして彩は、こういった

「あなたの能力を才能を私達のために使って、NSTのために」

俺は、全てを知っている
だから、あえて話す
「彩、いやNSTには言わないといけないことがある」

「はい。」

「君たちは僕を勘違いしている
ぼくは、最強でも、強くもなければ
普通でもない弱くもない、0だ」

自分のてのヒラを見ながら言った
「1-1=0これは決まってる
0は、存在しない、だから0だ」

「だから僕は0だ
生きてすらいなかったんだから」

部屋の空気が少しずつ重くなって行く感覚だけが襲う
「僕は、それでも、まだ夢があった
でも、それも崩れ去って行った。
自分は、どっちが本物かわからなくなって最期は消える
そういうことだから俺には無理だょ」
爽やかに笑いながらそういう

彩は、全てを理解した上でこういった。
「あなたの能力は、絶対に必要だから
わたしたちは、下がれない」

「リンのためにも」
と、唇を強く噛み締めた

今にも噛みちぎりそうなぐらい強く
「お前が唇を噛みちぎる確率は0だから、お前には無理だ」

というと今まで唇を噛んでいた歯が動かなくなった。

やっぱりその力私たちに使わせてもらいます。と、笑った

「そうやって人の弱みに漬け込むなょ」と苦笑いしながら、窓の外を見て、こういった。

「お前が死んでいる確率は0だ
今行くからな」