NIGHTMARE

「あ、どうぞ。」



「どうも。」




少し首を傾げ、隣に座る男。







ソイツは、サラサラの金髪にエメラルドグリーンって言うのかな?綺麗な色の瞳をしていた。



案外カッコいい。
背も高いし。






男は手に持っていたペットボトルを一口。
その普通の仕草さえカッコ良く見える。





男から目をそらし、前方を見ると
そこにはバケモノが見える。



「うわっ!?」



つい声を出してしまう。

やべ、変な目で見られっかな?
と、思ってると、横の男は私に視点を合わせ、目を見開いていた。


すると男は口を開く。



「お前、アレ、見えるのか…?」


恐る恐る問う男の“アレ”とは“バケモノ”のことだろうか?


「君も見えるの?バケモノ。」



「バケモノじゃなくて、“ナイトメア”。だけどな。」



男は苦笑する。

あれ、ナイトメアって言うんだ。
ずっと1人だったから、知らなかった。




「一緒に歩かないか?」


男は言った。