NIGHTMARE

<またあの子、1人でなんかやってるよー?>

<気味悪いね~>


自分の体質が他の人間と違うと自覚したのは、
小学校高学年ぐらいの時だった。



私が『バケモノ』と呼んでる実態の知れないモノは、
他の人間には見えないようで。


私がバケモノに追いかけられていても
他の人間から見てみれば、

私がただひたすらに走ってるようにしか見えないらしい。



この体質の所為で、ろくに親にも愛されず……

高校生になって、地元の田舎を飛び出し、都会で一人暮らしを始めた。



バケモノが見える事を隠し高校に行って見れば
友達も出来、嫌われることはほぼ無くなった。

そこそこ充実してるんじゃないかな。









そして、
友達とネズミーランドに行って、
友達とはぐれてから話は始まる。