伯爵令嬢の結婚

一番最初に思い出したのは飢饉当初一部の貴族が行っていた食べ物や物資の配給だった。



「まあ、貴女にしては悪くない回答ですかね。着目点は大体あっています。少なくとも頭空っぽな…いえ、思慮の足らないどこかの貴族達よりは。」




前々から思っていたのだが…この先生、貴族にあまり好意的ではないらしい。




「ああ、もうこんな時間ですか。詳しいことは次回ということで。では、私はこれで。」



ふと時計を見た先生はすっと立ち上がりいつものように書庫を後にしたのだった。




「って!旦那様方をもてなすんだった!!」


数秒後リリスが真っ青になったのは言うまでもない。