「い、いえ…わたくしも少し言い過ぎましたわ。お顔をあげてください奥様?気持ちはとても嬉しいですわ!」


「本当に…?」


うるうるとヴェロニカを見上げた。



「はい!もちろんですわ!」



ヴェロニカは励ますように笑かけてくれる。


「そう!じゃあいっそう張り切ってやらなきゃね!じゃ、私まだあっちやってないから!」


うふふと笑ってモップを持ち直した私は気分良く廊下を歩いた。


後ろから侍女長が何か言っていた気もするけれど、気にしない気にしない。