伯爵令嬢の結婚

そこではっとリリスは目を開ける。



(あれ…いつの間に私眠っていたんだろう。)



読みかけの本の上に突っ伏していた腕をのけて窓の外を見ると、空はすでに鮮やかなオレンジ色に染まりはじめていた。



思っていたよりずいぶん長く眠ってしまっていたらしい。



慌てて本を片付けようと立ち上がったとき、自分の前の席にいる人影に気がつく。



(っ?!誰…?)




突然の出来事に一瞬悲鳴をあげそうになるのを寸前でおさえた。