「リリス様!!もっと力を抜いてくださいまし!」

「うっ…もう無理よ!!自分の体は自分が一番分かってるわアンナ!!」


舞踏会当日、アンナとコルセットは私を容赦なく苦しめた。


「そんなことでは立派なレディにはなれませんよ!!」

「いたたたたた」


確かに最近少し太ったかも?とは自分でも思ったが…
こんなことなら減量するんだったわ…!



「さあ、できましたよ!綺麗ですわリリス様!!」


頑張った甲斐あってリリスの腰は見事にくびれ、翡翠色のドレスを見事着こなしている。


「ありがとう…」


そうしてリリスはよろ…とレヴァイン邸を後にしたのだった。