輝く朝日と庭に集う小鳥のさえずりに起こされ、リリスの瞼がゆっくりと開く。


(ここは……)



見慣れぬ広い天井。

肌触りの良いベットは優しくリリスを包み込んでいる。



「そうか…私……」




むくりと起き上がり、リリスは華やかな自室をぼうっと見渡した。

そのとき、部屋の扉がノックされる。




「奥様、朝食のご用意ができました。」