その日、レヴァイン伯爵邸に絶叫が轟いた。


「ななな…なによこれ…」


「舞踏会の招待状にございますわ。リリス様。」


そんなものは見れば分かるわよ‼︎という言葉を飲み込み、リリス・レヴァインは件の招待状を震える手で握りしめる。


問題はそこではない。そう、問題は…



「ラザフォード公爵主催の舞踏会⁈」



それが超名門貴族、ラザフォード公爵からのものだという点である。