「えっ ・・・・ 嘘でしょ。」

私の名前は姫本さくら。
今年で高校2年生になります。
両親は、どちらも同じ職場に勤めてるから、2人とも一緒に職場へ行っている。
出張とか転勤も多くて幼稚園入るまでは日本、幼稚園の間はカナダ、小学校の時は帰ってきて中学ではブラジルにいた。
だからか日本語・英語・フランス語・ポルトガル語は普通に喋れます。

今日も、普通に楽しい一日になるのだと思っていた。
3時間目 古文の授業の時のことだった
古文は好きだったから、楽しく授業を受けていた。でも開始20分のことだった。
突然担任の先生が教室に来た。そして私のことを呼び出した。
何があったのかと思い先生のところへ行くと「突然知らせが来たんだがお前の両親が出張先に行く新幹線が事故を起こしたらしい。それで・・・両親どちらも爆発に巻き込まれて亡くなったそうだ。」

「えっ ・・・・ 嘘でしょ。」

嘘でしょ。今日の朝も元気だったし、出張も一週間ぐらいで帰るってお母さん言ってた。そしたら、またみんなでどっかに遊びに行こうって言ったじゃん。

私は現実を受け入れられなかった。
けど、周りの人たちはそれを無視して葬式の準備などをし始めた。
そのあと何日かは通夜などに参加し忙しかった。それでもお母さんもお父さんも死んだ事を受け入れる事は出来なかった。

そしていろんな事が終わって落ち着いたある日。その日も学校には行かなかった。一人で親の遺品の整理をしていた。
そして夜6時過ぎくらいに家のインターホンがなった。誰が来たのかとドアを開けてみるとそこには、私のたった一人の幼馴染がいた