「あ、ああ。初めまして」
ぼそぼそと言った男に、たつやの兄ゆうきはにこっと笑った。
落ち着いた様子の青年である。
「えーっと。ゆうきくんは、今何歳なの?」
「俺は二十一です。今大学生なんですよ」
「ああ、大学生か…」
男がそう頷くと、ゆうきはぺこりと頭を下げて流星達のいるところへ歩いていった。
「みんなー。そろそろ見えるころじゃないか?」
「まじか兄ちゃん!ってか、あれが流星の父ちゃんか!?」
たつや始め、その他流星含む四人が一斉に男のほうへ走ってきた。
「初めまして!俺たつや!!」
「俺、照(てる)!!」
「俺リョースケ!!」
「俺、流星!!」
「お前は知ってるよ!ばか!!」


