無口なキミのほんとのキモチ

「えっ…?」

突然話しかけられて思わず振り返ると、1日探し続けた彼の姿があった。

「昨日ここで泣いてた子だよね?また何かあったのかと思って…でも話しかけちゃ不味かったかな」
「い、いいえっ!全く、むしろ探してたっていうか、その、」

ハンカチを返して、ちゃんと名前を聞かなくちゃ。そう思うのになかなか言葉が出てこない。

驚きと恥ずかしさで顔が真っ赤になっていくのがわかった。
しかし、気を遣ってくれたのか気が付かないのか、彼は「探してたの?俺を?」とキョトンとしている。

なんだか少しだけ和んだ。

「あ、あの、ハンカチを…お返ししたくて」