「がっくん!起きてー!!ほらっ会社遅れちゃうよ!?」
『・・・・・あと5分・・・』
「何子供みたいなこといってるの!
私だって学校あるんだからおいてっちゃうよ!」
暖かな日差しが俺たちを包む
今日もまた幸せな日常がやってきた
「ご飯作ったのに!冷めちゃうからね!」
そう,かわいらしいまだ子供らしさを残した
少女に毎朝起こされる
すぐ起きないのはこの怒った顔が見たいから
なんて惚気てみる
『じゃちゅーしてくれたら起きる』
「もうっ朝から何言ってるのよ!馬鹿!
っ・・・・・チュッ・・これでいいでしょ!!」
俺が目を瞑って待っていると可愛いらしい
リップの音と甘い香りが花を掠めた
『ん,起きる』
のそのそとベットから出て
少女に抱きつく
「もうー・・・・時間ないっていってるのにー」
ぶつぶついいながらもけして拒まないのを
知ってる上でやっている
『ん,充電完了。』
「なにそれ」
くすくすと笑う少女
この少女が俺のこの日常にいなくてはならない人
俺の幸せはこの子が作っている
また朝が来た。