あたしは、庇ってなんか貰えなかった。
それが小学校二年生まで続いてた。
二年生までは、学校が避難場所みたいで、安心出来る場所。
けど、友達は居なかった。
笑わない。
痣を見て気持ち悪いと言われ
あたしは人が怖くて…
俯いてた。
けど、四年生になってから、あたしへのイジメが始まった…
四年になった夏の日、初めて母親があたしに水着を買ってきた。
学校からうるさい位電話があって、渋々買ってきた水着。
けど、あたしは凄く嬉しかった。
けど…それがあたしへのイジメの始まりだったんだ…
友達なんて居なくても痛い思いもしなくなってたのに…
学校から帰って来ても、母親も父親もパチンコ屋に行って、閉店まで帰って来ない。
勝った日は、あたしは叩かれたり、蹴られたりしない。
眠る前にあたしは、必ず毎日繰り返し
「勝ちますように…」
と願ってた。
