話によると統子はいつもよりひとつ手前で曲がってしまったらしかった。 その道は斜めに進んで、待ち合わせの橋よりずっと後ろの橋に続く。 ここに来れなくはないが、遠回りなのは確かだ。 それにしても… 隣で楽しそうに自転車を漕いでいる統子は長くて細くて白い脚を惜し気もなく出している。 速斗はこれほど白く長い脚を見たことが無かった。