速斗は落ち着かなくて、ベンチに座ったり立ったり、自転車の回りを回ったりしていた。 もし、この約束が彼女の嘘だったら…? 速斗は急に不安になった。 自分の経験の無さが恨めしかった。 統子が現れるはずの道には、人影が無く、もう1時になろうとしていた。