───brrrrrrr……… "04:30" 枕元から手を伸ばし、アラームを止める。 空が白み始めている。 統子は周りを起こさないようにそっと布団から抜け出す。 髪をといて、服を替える。 薄手のパーカーを羽織って部屋を出た。 ───彼に会えるかもしれない。 今日の約束をしたのは彼だったが、統子も同じ想いでいた。