私は私の意思で力を使ったんです。これからもそれは変わりません。
それだけは伝えたくて、ルイスさんの目を見つめながらハッキリと言った。
「…リリス…君は本当に優しい子だ…」
ありがとう。とルイスさんは微笑んだ。胸がきゅっと苦しくなる。どうしてだろう、時々こうして胸が苦しくなる。
抱かかえられているのも、確かに恥ずかしいけど嫌ではない…。
もう少しこうしていたい…。
そっとルイスさんの胸に寄りかかる様に身を預けた。
「…私、ルイスさんが喜んでくれるなら嬉しいです」
ダリウスさんや、この国の人たちが喜んでくれるのは嬉しい。でも何より、ルイスさんに喜んでくれる事が…彼の役に立っている事が嬉しい…。
「ん?何か言ったかい?」
無意識に呟いた言葉が聞こえてしまったらしく、慌てて誤魔化す。
そうこうしてる内に私の部屋の前まで付いて降ろしてもらった。
「すみません…結局部屋まで運んでもらって…」
「いいんだよ、それより今日はゆっくり休むんだよ?明日は…」
「私、明日も街に行きます。今日みたいに倒れたりしないので心配しないで下さい」
ビリアさんはまだ私に来て欲しいと言っている人が居ると言っていたし。今日少し疲れたくらいで休んではいられない。
「本当に大丈夫…?」
「はい、明日はちゃんと力も調節しますから」
渋々だがルイスさんも納得してくれて、くれぐれも無理はしないように。と言葉を残して彼も部屋に戻っていった。
部屋に入り、ベッドにポフンと座る。
明日倒れてルイスさんにまた心配をかけてしまわないように、今日はもう寝てしまおう。実際体もだるい。
横になると一気に眠気が襲ってきて、そう言えばお風呂…と頭の中で考えるも瞼は徐々に落ちていく。
そのまま静かに眠りについた。

