なんだか、大袈裟だが私の居場所が出来たみたいで嬉しい――。
「では、私は之で失礼致しても宜しいですか?」
「あの、もう帰っちゃうんですか?」
「はい、街に病気の子がいる様なので、見に行くのですよ」
「わ…私も、行きたいです!」
そう言って私はハッと我に帰った。我侭を言ってしまった、きっとビリアさんも迷惑だろう。
「私は構いませんが...」
チラッとビリアはダリウスの方を見る。
「あの、ごめんなさい...我侭言って」
「いや、行って来なさい。街をゆっくり見てくると良い」
「本当ですか!」
優しく微笑んで、ダリウスさんは勿論だと答えてくれた。
「リリス一人で大丈夫?」
ルイスさんが心配そうに眉を寄せた。
私だけだと、何か問題でもあるのだろうか。ビリアさんも居る事だし、大丈夫だと思うのだが。
「父上、私も一緒に行っていいですか?」
「そうだな…良かろう、お前がいたほうが安心できる」
「有難うございます。では準備をしてきます」
どうやらルイスさんもついて来てくれるそうで、3人で出掛ける事になった。
今日1日ルイスさんは私にお城を案内してくれたりと側に付いていてくれている。決して彼に時間があるわけでは無い筈なのに…。
仕事は大丈夫なのだろうか…。
心配げにルイスさんを見上げると、俺の事は気にしないで。と軽く頭を撫でられた。
その仕草に、微かに頬が赤くなってしまったのは秘密だ。
「リリス、その髪は隠しておくんだよ?」
「どうしてですか?」
ルイスの言葉に、リリスはきょとんと首を傾げる。
「あの言い伝えは、多くの人が知ってるんだよ。その女神が目の前にいたらどうなる?」
「ぁ...」
そうだった。女神と言う言葉に実感が未だに持てない。
「分かりました、準備してきますね」
取り敢えず服を着替えようと、私は貸してもらっている部屋へ向かった。
フードが付いている服を羽織って、ドレスから動きやすい服に着替える。
目は...仕方ないか。
...私なんかが、本当にこの国を変えてしまう力を持つのだろうか。話が飛躍しすぎて、もはや他人事の様に思えてくる。
「ルイスさん、お待たせしました」
「いや、大丈夫だよ。行こうか」
ルイスさんも目立たないシンプルな服装に着替えている。
王子の格好もキリッとしていて恰好いいが、こちらの服装もとても良く似合っている。
何でも着こなせるんだなぁ…とふと思った。
既に馬車に乗っていたビリアさんと合流し、私とルイスさんも乗り込む。
そのまま街へと馬車は進んでいった。
この国の街は市場なども多くあって賑わっている。とても明るい印象だ。
平和な国なんだなぁ…と一目で分かった。
「リリス、どうかな?この街は」
「とても賑やかですね?楽しそう」
「気に入ってくれた様で良かった。この辺りは特に隣国との貿易が盛んだったり、見ての通り市場も多くある。賑わった所なんだよ」
「へぇ、そうなんですか」
珍しい物を見るように、リリスは馬車の窓から顔を覗かせあちこちに視線を泳がせた。
「お二人とも、随分仲がいいのですね?」
可愛い孫でも見るように、ビリアは微笑む。
「え?いっ、いや!」
「そう見えるかい?嬉しいなぁ」
そんは事は…と言おうとした所に、ルイスさんは嬉しそうに笑いながら言葉を挟んできた。
確かに仲が良いと言われて嫌なわけじゃない。だがどうも恥ずかしいのだ。赤く染まる頬を見られたくなくて、私は誤魔化すように外の街並みへと視線を向けていた。
「では、私は之で失礼致しても宜しいですか?」
「あの、もう帰っちゃうんですか?」
「はい、街に病気の子がいる様なので、見に行くのですよ」
「わ…私も、行きたいです!」
そう言って私はハッと我に帰った。我侭を言ってしまった、きっとビリアさんも迷惑だろう。
「私は構いませんが...」
チラッとビリアはダリウスの方を見る。
「あの、ごめんなさい...我侭言って」
「いや、行って来なさい。街をゆっくり見てくると良い」
「本当ですか!」
優しく微笑んで、ダリウスさんは勿論だと答えてくれた。
「リリス一人で大丈夫?」
ルイスさんが心配そうに眉を寄せた。
私だけだと、何か問題でもあるのだろうか。ビリアさんも居る事だし、大丈夫だと思うのだが。
「父上、私も一緒に行っていいですか?」
「そうだな…良かろう、お前がいたほうが安心できる」
「有難うございます。では準備をしてきます」
どうやらルイスさんもついて来てくれるそうで、3人で出掛ける事になった。
今日1日ルイスさんは私にお城を案内してくれたりと側に付いていてくれている。決して彼に時間があるわけでは無い筈なのに…。
仕事は大丈夫なのだろうか…。
心配げにルイスさんを見上げると、俺の事は気にしないで。と軽く頭を撫でられた。
その仕草に、微かに頬が赤くなってしまったのは秘密だ。
「リリス、その髪は隠しておくんだよ?」
「どうしてですか?」
ルイスの言葉に、リリスはきょとんと首を傾げる。
「あの言い伝えは、多くの人が知ってるんだよ。その女神が目の前にいたらどうなる?」
「ぁ...」
そうだった。女神と言う言葉に実感が未だに持てない。
「分かりました、準備してきますね」
取り敢えず服を着替えようと、私は貸してもらっている部屋へ向かった。
フードが付いている服を羽織って、ドレスから動きやすい服に着替える。
目は...仕方ないか。
...私なんかが、本当にこの国を変えてしまう力を持つのだろうか。話が飛躍しすぎて、もはや他人事の様に思えてくる。
「ルイスさん、お待たせしました」
「いや、大丈夫だよ。行こうか」
ルイスさんも目立たないシンプルな服装に着替えている。
王子の格好もキリッとしていて恰好いいが、こちらの服装もとても良く似合っている。
何でも着こなせるんだなぁ…とふと思った。
既に馬車に乗っていたビリアさんと合流し、私とルイスさんも乗り込む。
そのまま街へと馬車は進んでいった。
この国の街は市場なども多くあって賑わっている。とても明るい印象だ。
平和な国なんだなぁ…と一目で分かった。
「リリス、どうかな?この街は」
「とても賑やかですね?楽しそう」
「気に入ってくれた様で良かった。この辺りは特に隣国との貿易が盛んだったり、見ての通り市場も多くある。賑わった所なんだよ」
「へぇ、そうなんですか」
珍しい物を見るように、リリスは馬車の窓から顔を覗かせあちこちに視線を泳がせた。
「お二人とも、随分仲がいいのですね?」
可愛い孫でも見るように、ビリアは微笑む。
「え?いっ、いや!」
「そう見えるかい?嬉しいなぁ」
そんは事は…と言おうとした所に、ルイスさんは嬉しそうに笑いながら言葉を挟んできた。
確かに仲が良いと言われて嫌なわけじゃない。だがどうも恥ずかしいのだ。赤く染まる頬を見られたくなくて、私は誤魔化すように外の街並みへと視線を向けていた。

