「瑠夏?変な顔してんね。金森と付き合うことになったのに」

親友の優奈があたしの顔を見て言う。

優奈ももちろんあたしと金森君が付き合うことを知っていて、


でも優奈は金森君のことはどうも思ってないらしい。


「変な顔って、乙女に言う言葉??」


あたしは顔をしかめて言う。


「だって、金森って、学校中人気者じゃん。そんな人と付き合うことになったんだから、普通喜ぶでしょ??」


「そうだけど……」

だって、

あたしが好きなのは霧谷君なんだよ。

もちろん、金森君も嫌いじゃない。

でも、

金森君と付き合ったのも、あたしの間違え。


仕方のないこと。

でもやっぱ本命は霧谷君だよ……