足跡の、その先に。




それからしばらくして、あたしは幸樹と付き合った。


日奈多の代わりとかそういうのじゃなくて、支えてくれたのが幸樹だったから。


多分、そういう存在が欲しかったんだと思う。


「っは、っ」


最近、よく発作を起こす。


なんでだろうと思いつつもすぐ治まる発作。


「ふぅ」


あたしは、軽く息を吐き、幸樹の待つ虹公園に行く。


「おはよう!」


「おはよー…」