足跡の、その先に。




「もしかして、日奈多とかぶった?!」


「…ううん。ありがとう」


それは、あたしの好きなピンクのスミレのピアスだった。


「綺麗」


「けっこー迷ったからな!」


えへん、と胸を張る幸樹。


そんな姿を見て、笑いながらそれを付ける。


「どう?」


「うん!すっげー可愛い!」