足跡の、その先に。




でも翡翠は幼くして両親を亡くし、ずっと一人だったから、さみしい時は自分を傷つけてしまう。


俺は、そのことを知った途端、守ろうとは思った。


でも。


『血、綺麗なんやで…?』


恐ろしい笑みを浮かべながら言う翡翠に、恐怖して、ちょうど帰る準備をしていた両親と一緒に帰った。


自分を傷つけるやつは嫌いだ。


でも、俺以外に頼れるやつがコイツにはいない。


「とりあえず、お前、帰れ」