足跡の、その先に。



香奈がそういうと、幸樹がニッと笑った。


「夏生、馬鹿じゃん!めっちゃ似合ってるよ!」


「え、ありがと…」


あたしは、ちらっと日奈多の方を見る。


日奈多はすぐにふっと笑って、あたしの頭を撫でた。


「めっちゃ可愛いよ」


「ありがと!///」


「夏生ー!瑛華[ハナカ]が呼んでる!」


「あ、うん!」


あたしは、香奈といっしょに、学級委員の瑛華の所に行った。


「夏生、可愛いじゃん!」


「ありがと瑛華!」


瑛華は少し長身のバレー部の部長。


みんなをまとめるのが得意で、今も学級委員をやってる。


瑛華は狼男ならぬ猫女の仮装をしている。