2年後。 「夏生が天国に行ってから、もう2年か」 俺と新山と幸樹は、夏生のお墓に来ていた。 「早いよね…2年なんて」 「あっという間だったな」 俺達は、そう言いながら、夏生のお墓を掃除する。 「あたし今日、夏生の好きなスミレ持ってきたよ――」 喜んでくれるかな、とそなえる新山。