足跡の、その先に。




「日奈多…?」


「久しぶり」


全然変わらない、夏生がいた。


「どうして、ここに?」


「幸樹から聞いた。…夏生」


俺は、ベッドのそばのパイプ椅子に座った。


「俺に、話してくれないか」


「…翡翠さんは?」


「あいつとはもともと付き合ってない」


「っ?!」