足跡の、その先に。



「そんなマイナス思考日奈多らしくねぇ!」


「幸樹…」


「…夏生はどこまで生きれるかわかんねえんだよ!」


「は?」


どういうことだ?


「どこまで生きれるかわからない」?


「…夏生の病院は××病院。その203号室が夏生だ」


「夏生は、どうしたんだ?」


俺が聞くと、幸樹は俺の心臓部分を叩いた。


「自分で行って、確かめろ」