そこに,日奈多が来て,夏生の頭をぽんと撫でる。 「じゃ,幸樹,また明日ね!」 「じゃーな,幸樹」 「おう」 それからというもの,夏生の何気ない仕草が目に止まるようになった。 それと同時に。 「日奈多ー!今日一緒に帰れるー?」 「おう!」 日奈多の姿も目に入るようになった。 「ズキ…」 そのときからだった。