幸樹side 「幸樹,この問題って…」 「ああ,そこはこうして,こう」 「あ,そっか!ありがと!」 「おう!」 夏生は,柔らかく笑う。 俺は,秋から夏生の事が好きだった。 ――――――――――――――― 秋ごろに俺は,委員会の仕事で残っていた。 「あー疲れた」 「ははっ,お疲れー」 俺は友達と一緒に廊下を歩いていた。 「あ,俺,今日塾だ!わりい,先いくな!」