BlueSky~青空と太陽と、先生~

そこには、先生がそっと宮沢さんの手を握っているのが見えた。



握手じゃなくて、手を握っていた。



何がおきたのか、わからないぐらい頭が混乱している。









「舞台へ移ってください」




気がつくともう前の学校の演奏は終わっていた。




涙なんか流す余裕もなく、いすに座って、アナウンスを待つ。





「指揮は土井治也さんです」




ライトが着いて、まぶしいと言わんばかりに先生が輝いて見えた。













先生が指揮棒をあげる。








わたし、絶対頑張るから……