私はなんて呼んだらいいか分からなかった。



当時、少女アニメの主人公が、好きな男の人をマモちゃんと呼んでいたのを思い出した。



その人の名前もマモルだった。





私は咄嗟に





「マモちゃんって呼んでいい?」




と聞くと




「えー、じゃあお前だけな!」



と言ってくれた。




私だけっていうのが、とても嬉しかった。