【side優奈】

「コイツは俺の。」

かぁ〜。///

嬉しいけど…恥ずかしい。

健人はそのまま私の腕を引っ張って歩き出した。

「ちょっと!どこに行くの??」

「いいからついて来て」

「ついて来てって、どこに??」

健人に質問したところで健人は図書室の中に入っていった。

図書室は基本、人はいない。

だからいつも静か。

「なぁ、優奈?」

「ん?」

「俺、お前が好きだよ。」

「私もだよ?」

私がそう言うと、健人はいきなり私を抱き締めてきた。

「健人…?」

「ん?」

「どうしたの?」

「…俺。今言ったように優奈が好きだから、だから俺、他の男に嫉妬した。」

「そんなこと思ってたの?健人可愛い♡」

「笑うなよ。俺、真剣なんですけど。」

「ふふ」

嬉しいなぁ。私、今めちゃくちゃ幸せ。

「ごめん、授業戻ろうぜ。」

「うん。そうだね。」

こんな幸せがずっと続くことを願った。

これから先、何が起こるかなんて予想出来ないから…ただ、私は願っていた…。