【side健人】

学校に着くまでの時間。

それは俺にとって幸せな時間。

理由は優奈と2人きりで居られる時間だから。

学校に着くと、女子がいつも寄ってくる。

…邪魔。

俺は優奈だけだし。

っていうか、優奈の周りにも男子が集まってるし。男子の奴ら優奈にデレデレじゃねぇか。

「ムカつく…。」

確かにアイツは誰にでも優しいよ?可愛いよ?だけど俺のだ。触んな。

俺は女子の集団から抜け出し、優奈にたかる男子らに言った。

「コイツは俺の。」

優奈は顔真っ赤にして俯いた。

やば、可愛い。

優奈は絶対誰にも渡さねぇ。