部屋に入ると、その人は、お風呂に入るように、と言って、着替えの下着とワンピースとバスタオルを渡してくれた。

お風呂はとっても広くて、5、6人は一緒に入れるくらいだった。

香織が風呂から上がると、すでに、彼女も風呂に入った後のようだった。

二つも風呂があるのか、と思って、香織は驚いた。

もしかしたら、もっとあるのかもしれない、と思った。


「君の名前は?」

「木下 香織です。」

「香織、か。いい名だね。僕の名前は修っていうんだ。」


そして修は、彼女を指さして、言った。


「あの子は、唯香というんだ。君は、高校生かな?」

「はい。17になります。」

「そっか、じゃあ唯香の一つ下だね、といっても、もうすぐ唯香は19になるから、二つ下になるね。」


香織は、唯香がもっと年上だと思っていたので、少し驚いた。