*心夜side*
『一緒に逃げよう。』
それは俺自身が、心の底から望んでいるものだった。
そういった時、彼女は凄く驚いた顔をしていた。そして、嬉しそうに、だけどどこか悲しそうな、諦めた風に笑って『ありがとう。』と言った。
彼女は出たいと思っている、そんな確信があった。誰でも死にたくないと思うものだ。けれど、彼女は絶対に出ることはできないとも思っている。そして、出れないと思う気持ちの方が強くて、彼女自身が本当に望むものを隠してしまっている。
言ってよかった、でも、後悔もしている。
言った結果、俺は彼女の気持ちを知れた。だが、閉じ込められてしまった。俺がここから出されるのは、人柱の儀式が成された後。それではダメなんだ。彼女にあいたい...香紅夜...。
好きだ、俺は香紅夜が好き。
止まらない、止められないこの思い。
あいたい、会って香紅夜の笑顔が見たい。
後三日...。
香紅夜が居なくなってしまう。それはダメだ、それだけは。
人柱の儀式は成されてはならない。
...香紅夜、お前は今頃どうしている?
『一緒に逃げよう。』
それは俺自身が、心の底から望んでいるものだった。
そういった時、彼女は凄く驚いた顔をしていた。そして、嬉しそうに、だけどどこか悲しそうな、諦めた風に笑って『ありがとう。』と言った。
彼女は出たいと思っている、そんな確信があった。誰でも死にたくないと思うものだ。けれど、彼女は絶対に出ることはできないとも思っている。そして、出れないと思う気持ちの方が強くて、彼女自身が本当に望むものを隠してしまっている。
言ってよかった、でも、後悔もしている。
言った結果、俺は彼女の気持ちを知れた。だが、閉じ込められてしまった。俺がここから出されるのは、人柱の儀式が成された後。それではダメなんだ。彼女にあいたい...香紅夜...。
好きだ、俺は香紅夜が好き。
止まらない、止められないこの思い。
あいたい、会って香紅夜の笑顔が見たい。
後三日...。
香紅夜が居なくなってしまう。それはダメだ、それだけは。
人柱の儀式は成されてはならない。
...香紅夜、お前は今頃どうしている?



