貴方に魅せられて

「またコソコソしてる。」

ピタッと動きを止めて振り返ると
とうに私に気づいていたと思われる
翔平さんが
悪戯な笑みを浮かべ
本を口元に当て
メガネを少し下にずらし
上目遣いでこっちを見ている。

せ…セクシーすぎる…

翔平さんは
叔父様や由香里さんがいる前だと
私に話しかけようとはしない。
でも、たまに2人きりの時は
別人のように話しかけてくる。