貴方に魅せられて

「麻衣。」

沈黙を破ったのは翔平さんだった。
久しぶりに聞く懐かしい低い声。
あの頃は背筋に電流が走るような
感覚だった。

でも今は
淋しさと切なさに襲われる。

翔平さんは私の座る椅子まで
ゆっくり歩いて来て
後ろから優しく抱きしめた。