あれから1度も会うことなく
翔平さんは家を出て行った。
叔父様や由香里さんに会うのも外で
あの家には帰ってこない。

それでよかった。
翔平さんを一目見るだけで
私はきっとまた
あの気持ちに火をつけてしまう

今はただ、時が経って
この気持ちが消えて行くのを
待つしかなかった。

どのくらいの時が必要なのか
わからないくらい
まだ私の胸の中には
翔平さんしかいないけど…