帰りの車の中で
由香里さんに背中をさすられながら
涙を流しながら
昨日の出来事を伝えた。

由香里さんは黙って頷きながら
聞いてくれている。
宮城さんも時々ミラー越しに
私を見ながら聞いてくれていた。

全て話し終える頃
私の顔は涙でぐしゃぐしゃで
見るも無残な姿だったと思う。
それでも涙が止まらない。

涼と別れた時
こんな気持ちにはならなかった。
失恋てこんなに辛いものなんだ…
こんな思いをしてまで
恋なんてしたくないと思うくらい。

本気で人を想うってことが
こんなに苦しいなんて…