気づけば朝になっていた。
昨日泣いたせいで
ぐっすり寝たはずなのに
体のだるさが取れていない。

ふと部屋を見渡すと
どこにも翔平さんの姿はなかった。

ただ、客間のテーブルにメモ書きが
置いてあった。

"宮城さんを呼んである。
宮城さんと帰れ"

たったそれだけのメモが。

私は無表情で
黙々と帰りの身支度をする。