貴方に魅せられて

由香里さんは首を横に振った。

「母親だからわかるわ。
麻衣ちゃんといる時の翔ちゃんは
明らかに今までと違うって。」

そう言われて、私は由香里さんに
自分の気持ちを
言わずにはいられなかった。

「…由香里さん…
私、本当はとっくに
翔平さんが好きです。

初めて翔平さんと会った時から
翔平さんの事で頭がいっぱいで…

いい大学に入って、就職して
早くあの家を出なきゃって…

叔父様達に恩返ししなきゃって…

恋愛なんてしてる場合じゃないって
思っていたのに…
毎日翔平さんを見るたびに
ドキドキしちゃって…
でも、翔平さんはこの間
私のことをからかって
楽しいって言ってたんです。

だから、私は恋愛対象としては
見られてないんです。
それでも、翔平さんが少しでも
笑ってくれるなら…
それで叔父様達が喜んでくれるなら…
私はできる限りのことはしたいです。」