私の中にあと二人いる②【完】


「うん?

蛍、そこにいたのか!!」


男が私に気づき近づいてきた。


鳳凰のみんなが…
私を庇うように、男の前に立った。


「なんだ、てめぇーら…

邪魔すんじゃねぇよ。」


男がみんなに低い声を出して言った。


「邪魔なのはてめぇだ。

蛍は俺たちの…鳳凰の姫だ。

誰にも渡さねぇよ。」